ボンネットを開けるといかにも空気をいっぱい吸い込みますよと言わんばかりの剥き出し式エアクリーナー。
格好いいですよね!
管理人もTOP FUEL社のエアーチャンバーを装備しています。
でも・・・・ここで終わってしまってはせっかくの部品の性能を引き出せませんよぉ・・・・・
なんで?・・・・ってそれはエアクリーナーが空気を吸うスペースの雰囲気(周り)が暖かい空気になってしまってるから。
知っての通りエンジンが回転するためには空気とガソリンの混合気を爆発させて力を得ますね。
理科の時間になってしまいますがこの際、空気内にある酸素が燃焼に大きな影響を与えます。
酸素が多いほうが力が出ますよね。じゃあ、酸素を多く取り入れるためにはどうするか?
答えは簡単、空気をたくさん詰めて爆発させればいいんです。
ターボやスーパーチャージャーなんかの過吸器と言われるものがこの役割を果たしています。
タービン等を動かして空気を圧縮すればおんなじ容積でも酸素は多くなります。
それともうひとつ・・・・・空気は温度が低いほど体積は小さく、温度が高いほど体積は大きくなります。
エアクリーナーの装備位置は当たり前ですがエンジンルーム内。エンジンという熱源のせいでその中は結構暑くなってます。
このせいで、同じ空気でもエンジン内の空気と外気では同じ体積でも酸素の入っている量が全く違います。
これではせっかく剥き出し式のエアクリーナーを装備しても暖かい空気ばかり吸ってしまってPOWERはあがりませんよね。
そんなわけで、これを解消するために外気を取り入れて冷えた空気をエアクリーナーに吸わせましょうと言うのがこのチューンの目的です。
また、同様の方法を用いてフロントブレーキの冷却ダクトも作ってみました。
ご存知の通り、ブレーキはパッドを油圧で動くピストンを使ってローターに左右から押し付けて車を制動しています。
当然、摩擦のために大変高温になり、レースなどで真っ赤になったローターを見たことのある方も多いですよね。
ブレーキは少しでも温度の低い方が効きはいいですが真横に口を開けているタイヤハウスにはそれ程走行風は入り込まないため自然放熱に任せるしかありません。
そこで、バンパー正面からタイヤハウスに空気を送り込むことによって少しでもタイヤハウス内の放熱効果を助けてやろうと言うのが目的です。
前置きが長くなってしまいましたが早速始めましょう♪
この作業は自己の責任において行って下さい。
この作業が原因で起こった破損・トラブル等に関して管理人は一切責任を負いませんのでご了承下さい。
エアインテークダクトの取り付け
−使用工具・道具−
アルミダクト(今回、管理人が使用したのはエアインテーク用がφ75、ブレーキ冷却用がφ35です)、タイラップ、ホビー用ノコ
作業としては純正エアクリーナーボックスの下(バンパー内)に付いているレゾネーターボックスを取り除き、出来た隙間にアルミダクトを通してエアクリーナー真下の穴に通すということをやります。
当然、バンパーの取外しが必要になりますがこの方法は別項の
”4th Preludeフロントバンパー取外し”を参考にして下さい。
取り付けに関してですが、出口はレゾネーターボックスが付いていた穴に差し込みエアクリーナー真下にもってきました。
入口は純正フォグ取付位置をホビー用ノコで切除して取り付けました。
後程取り付け例を掲載します。
この作業は剥き出し式のエアクリーナーを搭載している方なら車種・メーカーに関係なく性能を向上させられる作業です。
バンパーの外し方は各ディーラーのサービス工場等に問い合わせの上、作業を行って下さい。
また、これも車種によりますがフロントバンパーにはウインカーやエアコンのセンサー線等いくつかの電装系の配線がついている場合がありますので作業の際の断線や組み付け時のカプラーのさし忘れには注意して下さい。
フロントブレーキ冷却ダクトの取り付け
エアインテークダクトの取り付けと同様の方法を用いて、ブレーキ冷却用のダクトを取り付けてみました。
ダクトの取り回しですが右側はインテークダクトと同じくレゾネーターボックスの空いたスペースに取り回せばOKです。
左側はウォッシャータンクが付いていますが若干のスペースの余裕はあるためそのスペースに配管を取り回しました。
また配管とタイヤハウスインナーの取り付けですが、インナーにホビー用ノコを使って穴を開け、そこにダクトを取り付け、外れ防止の意味でインナーにプラスドライバーをグリグリ押し当てて穴を開け、ダクトとインナーをタイラップで縛って固定しました。
ちょっとわかりにくいですがタイヤハウスの中を撮影しました。
こんな感じです。
管理人の取り付け例
管理人のプレリュードのバンパー取り付け前の状態と完成した状態の画像を掲載します。
完成時の左右の細いダクトはブレーキ冷却用、太いものがエアインテークダクトです。
エアインテークについてですが、一般的に剥き出し式のエアクリーナーは良くないと言われがちですがそれは単なるポン付けした際の話でちゃんとフレッシュエアーを取り込んでやればそんな事はないと思います。
また、ブレーキ冷却ダクトも以前何かの雑誌で読んだところ、ダクトをつける事によってサーキットなどでは20〜40℃もブレーキの温度を下げる効果があると言う事でした。
エアインテークダクトに比べて街乗りでは変化は実感できないとは思いますがスポーツ走行を多少なりともする管理人としては少しでも車の性能を引き出すチューンには興味ありますし、少なくとも今よりいい状態しか作り出さない加工ですから実行してみました。
こういう見えないところの改造って好きなんですよ♪
過酷な条件で一緒に戦っている愛車の状態少しでも良くしてみませんか?
見た目もかなり良くなりますよぉ!(管理人の感性ですが σ(^◇^;))