マスターシリンダーストッパーの自作
 ”マスターシリンダーストッパー”聞いた事ありますか?
 この部品名称はチューニング系の本には結構書いてありますが写真を見てもいったいどこに付けるんだって感じの形ですよね。
 管理人も初めはどこに付いて、なんで必要か理解できないパーツでした。

 まずはマスターシリンダーですが車のエンジンルームのちょうど運転席の前に当たる隔壁(エンジンルーム奥の壁)に丸いどら焼き(?)みたいな物体とそこから伸びるなにか液体の入っていそうな容器&蓋がありますよね?(プレリュードのは半透明な容器に鼠色の蓋です)
 ここはブレーキのオイル(ブレーキフルード)が入っているタンクなんです。
 ブレーキの活性化の項目で”ブレーキは油圧で動いています”と説明しましたが、その油が入っているのがこの容器です。
 で、試しに運転席に誰かに乗ってもらい、フットブレーキを目いっぱいかけてもらうとこの部分が結構前に動くんです。
 目視でもわかりますよ。
 動くと言う事はどういうことか?せっかくブレーキを踏んだのにその力のうちの何割かがここで逃げてしまっているわけです。
 ちなみにブレーキの力を損失する部分が大まかに2箇所あってまず一箇所目はこのマスターシリンダーの逃げ、もう一箇所はブレーキホース膨張による逃げ。
 このうち、ブレーキホースに関しては材質がゴムで出来ているため、ホースの膨張のせいで力が逃げてしまいます。
 これを対策する方法としてはステンレス製やスチール製のブレーキホースに交換することにより膨張を防ぐ方法があります。
 マスターシリンダーに関してはそういう部品の変更は行えませんので単純にマスターシリンダーにつっかえ棒をしてマスターシリンダーが前に動いてしまうのを防止してやれば力の逃げを最小限に抑えられ、結果ブレーキのフィーリングを改善する事が出来ます。

 このつっかえ棒が”マスターシリンダーストッパー”です!
 各メーカーさんからこのストッパーが販売されていますが結構高いんですよね。
 でも、単純にマスターシリンダーを固定するだけなら個人レベルでも出来るんではないかと思いまして実際これを自作してみました。

 この加工は自己の責任において行って下さい。
 この加工が原因による破損等に管理人は一切の責任を負いませんのでご了承下さい。

 −使用工具・道具−
 ラチェット、M10ボルト&ナット、アルミブロック(管理人の使用サイズ:40X75X20)
取り付け
 4thプレリュードの場合は運良く(?)マスターシリンダーの前方にクラッチフルードのリザーバータンクステーがありましたので車体には無加工で取り付けが可能でした。
 単純にクラッチリザーバータンクを止めているボルトを外し、ステーと取り付け部の間にアルミブロックを挟み、このブロックにネジを切ってマスターシリンダーを押さえるようにボルト(管理人使用:M10X120)を付けてやるという作業になります。
ストッパー取付図1
ストッパー取付図2
 多少わかりにくい画像ですが(汗)、こんな感じです。
 他車種にも取り付けは可能ですがプレリュードのように都合のいい場所にストッパーの取り付け場所があるかどうかはわかりません。
 結構力のかかるものなので自分でステー等を作る場合は頑丈に作成してください。
 あと、もしもボディーに対して穴あけ等の加工を行った場合はタッチペン等で防サビの処理を忘れずに行って下さい。